代表 | 井垣 達吏 | 京都大学 生命科学研究科・教授 | 計画研究 |
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分担 | 藤田 恭之 | 京都大学 医学研究科・教授 | 計画研究 |
小田 裕香子 | 京都大学 生命科学研究科・教授 | 計画研究 | |
石谷 太 | 大阪大学 微生物病研究所・教授 | 計画研究 | |
佐々木 洋 | 大阪大学 生命機能研究科・教授 | 計画研究 | |
西村 栄美 | 東京大学 医科学研究所・教授 | 計画研究 | |
戸田 聡 | 大阪大学 蛋白質研究所・准教授 | 計画研究 | |
原田 哲仁 | 九州大学 生体防御医学研究所・准教授 | 計画研究 | |
研究分担 | 大谷 哲久 | 東京都立大学理学研究科・准教授 | |
班友 | 平島 剛志 | シンガポール国立大学 メカノバイオロジー研究所 ・主任研究員 (医学部・助教授 兼任) |
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高岡 勝吉 | 徳島大学先端酵素学研究所・准教授 | ||
事務局 | 菅田 浩司 | 京都大学 生命科学研究科・准教授 | |
谷口 喜一郎 | 京都大学 生命科学研究科・特定助教 | ||
デザイン・アート | 浦田 悠子 | 京都大学iPS細胞研究所・特定研究員 | |
領域アドバイザー | Gines Morata | マドリード自治大学・教授 | |
西田 栄介 | 理化学研究所 生命機能科学研究センター・センター長 | ||
菊池 章 | 大阪大学 医学研究科・教授 | ||
三浦 正幸 | 東京大学 薬学系研究科・教授 |
井垣 達吏
京都大学大学院生命科学研究科 教授
多様な細胞競合現象の同定とその普遍的法則および生理的意義の解明 発生中のショウジョウバエ器官原基において、細胞間に生じたわずかな性質の差が「細胞競合」を引き起こし、生体内環境への適応度が低い細胞が「敗...
藤田 恭之
京都大学大学院医学研究科 教授
細胞競合の普遍的制御分子の同定とその動作機序の解明 上皮組織において、がん原性変異・代謝異常・ストレスなど様々な異常を持った細胞が隣接する正常細胞によって認識され、細胞層から積極的に排除される「細胞競...
小田 裕香子
京都大学生命科学研究科 教授
細胞間接着を起点とした細胞競合の分子機構とその生理的制御機構の解明 上皮細胞間の接着は、多細胞生命システムの構築と自律性に重要な役割を果たしている。研究代表者の小田は最近、上皮細胞間接着を誘導する生体...
石谷 太
大阪大学微生物病研究所 教授
モルフォゲン勾配システムの自律性を支える細胞競合の物理化学的基盤の解明 モルフォゲン勾配は、組織を構成する各細胞に連続した位置情報を与え、場に適合した運命を誘導する多細胞生命システムである。我々は最近...
佐々木 洋
大阪大学大学院生命機能研究科 教授
マウス胚多細胞システムの自律性を支える細胞競合の分子基盤と動態の解明 マウスの着床前胚は少数の細胞が相互作用しながら自己組織化を行うin vivoの多細胞システムである。着床前胚に作られるエピブラスト...
西村 栄美
東京大学医科学研究所 教授
上皮幹細胞システムの自律性を支える細胞競合原理の解明 上皮系幹細胞システムは、外界からのストレスや損傷に晒されながら個体を外界と隔て生命を維持している。我々は、哺乳類の成体表皮において個々の幹細胞同士...
平島 剛志 (班友)
シンガポール国立大学メカノバイオロジー研究所 主任研究員
多細胞自律性を支える細胞競合機構の数理・物理学的解明 機械的な力は細胞競合を制御する重要な物理的要因であり、細胞の力を起点とした細胞競合はメカニカルコンペティションと呼ばれ、近年盛んに研究が進められて...
戸田 聡
大阪大学蛋白質研究所 准教授
細胞の競合的コミュニケーションの設計による組織自律性の生成原理の解明 生体組織は、内部に生じるばらつきや異常を排除して、自身の構造や機能を最適化する自律性を備えている。近年、生体の自律性には、異質な細...
原田 哲仁
九州大学生体防御医学研究所 准教授
細胞競合における細胞間相互作用を計測するための空間オミクス技術開発 細胞競合は細胞間の相互作用を介した細胞排除現象であり、多細胞生命システムが自身の構造や機能を最適化する「自律性」を生み出す要の一つで...
森 雅樹
国立成育医療研究センター小児生理学研究部 部長
インプリンティング・モザイクを解消するエントーシス競合の生理的役割の解明 細胞からなる生物は個々のパーツごとのコンフリクトを解消しつつ安定化した1つの個体を成す。細胞の分化や分裂、形態形成運動は協調し...
青木 一洋
京都大学大学院生命科学研究科 教授
細胞接着因子のリモデリングによる癌細胞排除機構の解析 集団として細胞が運動する細胞集団運動は、組織の構築過程に見られる細胞運動様式の1つである。癌細胞などの異常な細胞が正常細胞によって排除される「細胞...
森本 充
理化学研究所生命機能科学研究センター チームリーダー
synNOTCHシステムを使ったニッチ細胞スクリーニングと幹細胞競合モデル 臓器の組織は、細胞が代謝や修復により自律的に入れ代わることで、恒常性のある多細胞システムを保っている。その中心には組織幹細胞...
小山 宏史
基礎生物学研究所初期発生研究部門 助教
3次元細胞シミュレーションによる細胞排除のメカニクスの理解 多細胞生物の形態形成や恒常性の維持などメカニカルな力が関与する現象の理解において、数理モデルを用いた研究は必要不可欠である。上皮細胞では、細...
池田 達郎
基礎生物学研究所生殖細胞研究部門 特任助教
空間バーコード可視化による生殖細胞のクローン競合機構の解明 生殖細胞は種の継続と進化の主軸である。これまで私たちは、雄マウス胎仔に生じた個々の始原生殖細胞(PGCs)が競合的に子孫細胞(クローン)を増...
久保 亮治
神戸大学大学院医学研究科 教授
ヒト細胞競合モザイク疾患の疾患概念確立と病態解明 多細胞生物の構成細胞は、加齢とともに様々な遺伝子変異を蓄積する。変異細胞を排除し生命組織の恒常性を自律的に維持するメカニズムとして細胞競合現象が知られ...
梅津 大輝
大阪大学大学院理学研究科 講師
Toll受容体群を介した異所的細胞排除機構による多細胞生命自律性の解明 上皮組織は恒常性を維持するために常に組織の状態を監視し、突然変異などによって異常な細胞が生じた場合に、それらを直ちに排除する仕組...
長澤 丘司
大阪大学大学院生命機能研究科 教授
幹細胞におけるニッチの変容を介した競合的選択による細胞集団の最適化とその分子機構 従来の細胞競合の研究では、同一細胞種の集団内での細胞間相互作用が注目されてきた。一方、哺乳類の組織幹細胞は、組織の維持...
井川 敬介
名古屋大学理学研究科 助教
メカニカルコンペティションの遺伝学的解析 圧力によって引き起こされる細胞競合現象「メカニカルコンペティション」を理解することは、力による生体内情報処理原理と組織恒常性維持機構を理解する上で必須である。...
奥田 覚
金沢大学ナノ生命科学研究所 准教授
3D力学動態モデリングによる細胞競合現象の理論的な理解 細胞は、胚の発生、器官の恒常性維持、がんの進展など、様々な生命現象において、集団の秩序を自律的に維持する。近年、競合する細胞間に働く接着力や押引...
佐藤 純
金沢大学新学術創成研究機構 教授
力学的細胞間相互作用における力の発生メカニズム 多細胞生物の発生過程において、細胞どうしはシグナル分子を介した相互作用だけでなく、物理的な力によって力学的に競合する。しかし、このような力学的細胞競合が...
西川 星也
東京大学総合文化研究科 学振特別研究員(PD)
1細胞から細胞集団までの競合的コミュニケーションが組織全体に及ぼす力学的作用 多細胞生物の上皮組織において、組織中で細胞死や細胞分裂、細胞運動等のイベントが1細胞レベルで起きた時、組織内で局所的に力が...
小田 有沙
東京大学大学院総合文化研究科 助教
多細胞化の起源を秘める菌類の排他的コミュニケーションの解明 生物の多細胞化の起源において、単細胞生物の原始的な細胞間コミュニケーションの発達は、より高次に自己組織化された生命現象の礎となってきたであろ...
小川 基行
順天堂大学薬学部 助教
多細胞生命自律性を支える細胞競合を介した恒常性維持機構の理解 上皮組織は、がん変異細胞や不良細胞などを正常組織から選択的に排除する細胞競合を介して自身の構造・機能を最適化する。この分子機構の解明は、上...
柴田 峻
東北大学大学院医学系研究科 助教
ヒト胚着床オルガノイドモデルを活用した母子間競合的細胞コミュニケーションの解析 哺乳類のなかでもヒト胚の発生機構はユニークである。子宮内膜に着床したヒト胚は、母体内に深く浸潤する特徴を示す。母体にとっ...
木村 健二
北海道大学遺伝子病制御研究所 講師
生殖細胞間の競合的な細胞質の獲得による生存競争の解明 哺乳類をはじめとした多くの動物種における配偶子形成では、均一な生殖細胞の集団から一部のみが生き残るという生存競争がみられる。生殖細胞の集団は、初期...
大橋 一正
東北大学生命科学研究科 教授
上皮細胞の恒常性維持における力覚応答に関与するRhoGEF, Soloの機能解析 上皮組織を形成する細胞集団は、秩序化された細胞社会を形成しており、個々の細胞は動的に周囲の細胞を感知して応答し、均質な...
西川 星也
東京大学総合文化研究科 学振特別研究員 (PD)
競合的コミュニケーションと細胞集団-細胞間相互作用の協調システムの解明 多細胞生物の組織のように細胞が集団を形成している場合、集団全体と個々の細胞はお互いに影響しあって自律分散的なシステムを成立させて...
小川 基行
東京大学大学院薬学系研究科 特任研究員
多細胞生命自律性を支える細胞競合制御因子の網羅的同定と分子基盤の解明 上皮組織では、異なる性質を獲得した細胞が近接した同種の細胞に認識され、組織から選択的に排除される細胞競合という現象が起こることが明...
佐藤 純
金沢大学新学術創成研究機構 教授
力学的細胞間相互作用によるタイリングパターン制御機構の解明 シグナル分子を介した多くの細胞競合機構が明らかにされているが、細胞間に働く物理的な力によって生じる「力学的細胞競合機構」が正常な発生過程にお...
田所 優子
金沢大学がん進展制御研究所 助教
造血の加齢変化における幹細胞競合パラドックスの解明 造血幹細胞システムは、全身を巡る血液細胞を供給することによって個体の恒常性維持に寄与している。我々はこれまでに、造血幹細胞は微小環境(ニッチ)内にお...
高島 誠司
信州大学繊維学部応用生物科学科 准教授
精子幹細胞競合のin vivo・in vitro解析システムの構築と分子基盤解明 幹細胞競合は、幹細胞の選良機構としての機能を介し、組織の恒常性維持に貢献する。そこでは、幹細胞同士がfitnessを指...
長澤 丘司
大阪大学大学院生命機能研究科 教授
幹細胞ニッチを介した競合的選択による細胞集団の最適化 これまでの多細胞生命システムの形成・維持や、細胞競合の研究では、同一細胞種の集団内での細胞間相互作用が注目されてきた。一方、哺乳類の組織幹細胞と呼...
高岡 勝吉
徳島大学先端酵素学研究所 准教授
哺乳類発生休止の最適化における胚細胞の競合的コミュニケーション 「活動」と「休止」の両側面を合わせ持つ胚発生において、従来の多くの発生学研究は「活動」に注力し、細胞競合の観点から一定の成果をあげてきた...
鈴木 淳史
九州大学生体防御医学研究所 教授
肝臓における幹細胞の多様性と競合的コミュニケーションの理解 各組織を構成する細胞は多様性に富んでいるが、最近では各組織の幹細胞にも多様性が存在することが明らかになってきた。肝臓は、その発生・再生過程や...
諸石 寿朗
熊本大学大学院生命科学研究部 教授
体外胚培養システムの構築による哺乳類器官形成期の組織自律性の解明 哺乳動物の器官形成においては多くの細胞が増殖・分化・死などの細胞運命を適切に選択し、協調して複雑な組織を構築していく。この劇的な動態変...
川根 公樹
京都産業大学生命科学部 准教授
細胞の組織からの離脱と組織の修復を両立させる、細胞社会における細胞終焉機構の解明 細胞脱落は、細胞社会のコンテクストにおいて発達した、細胞が細胞層(組織)から離脱して終焉を迎える細胞終焉様式であり、発...
佐野 浩子
久留米大学分子生命科学研究所 講師
糖感知が細胞競合に果たす役割の解明 細胞競合は細胞集団を均質化することにより組織の構造や機能を最適化する多細胞生命の自律性維持機構である。主にがん細胞の排除をモデルとして細胞競合を制御する遺伝的プログ...
池田 達郎
基礎生物学研究所生殖細胞研究部門 特任助教
生殖細胞の進化的競合がもたらす発生・遺伝の自律効果の検証 個体の遺伝情報を次世代へと受け渡す配偶子(精子・卵)は、発生過程で生じた始原生殖細胞(PGCs)から作り出される。私たちはこれまでに、マウス胎...
森本 充
理化学研究所生命機能科学研究センター チームリーダー
ニッチ細胞スクリーニングで切り開く新しい幹細胞競合モデル 臓器の組織は、細胞が代謝や修復により自律的に入れ代わることで恒常性のある多細胞システムを保っている。その中心には幹細胞とそれを支えるニッチ細胞...
高田 慎治
自然科学研究機構・生命創成探究センター 教授
細胞集団の自律性を司る競合的コミュニケーションと互恵的コミュニケーションの連携 集団内の不均一性は細胞競合により解消される。しかしながら、我々のこれまでの研究により、マウス胚の後端に位置する神経中胚葉...
森 雅樹
国立循環器病研究センター 室長
インプリンティング異質性の解消に細胞競合が果たす生物原理の解明 細胞競合は多細胞からなる生命が、均質化された統合的な組織を形成するために必須であるが、どのような原理で細胞のばらつきを検出し解消するのか...